| リレーエッセイ | |
| 第31回 宇田川(本店) 当社ホームページには、どういうわけか私の「ひとりごと」コーナーがあるのだが、ご覧いただくとおわかりのように08年10月を最後に開店休業状態。夜な夜な書こうとは思うのだが、とにかく目の前のあれこれに追われに追われ、ままならぬまま新年を迎えてしまい……。ああ、いいかげん「ひとりごと」もつぶやかんとイカンなあ、などとぼんやり考えていたら、思わぬ不意打ち! よりによって、まさか私なんかに“リレーエッセイ”を回してこようとは(苦笑)。こういうのを“暴挙”というんですよ、まったく(笑)。とはいえ、回ってきてしまったものは仕方がない。どれどれ、リトル・アリョーヒンのように閉じていた口を切り開いて(意味がわからないひとは、小川洋子さん新刊『猫を抱いて象と泳ぐ』(文藝春秋)を読んでね)、そろりそろりと言葉を発してみましょうか。 私は機会があれば、文芸書や文庫の直筆サイン本を仕入れるようにしているのだが、おかげさまで多くのお客様よりご好評を賜り(なかには、はるばる遠方から船橋まで来てくださる方もおられるようで)、大変感謝しております。ありがとうございます。というわけで今回は「サイン」について――私が人生で最初に、ある作家からサインをもらったときのことをお話ししましょう。 当時、私は中学生。都内でも(そのときですら)数校しか残っていなかった“丸刈り強制校”に通っていたため、くりくりクリリンな坊主頭で、さらに勉強をサボってはミステリと映画に淫する毎日で視力をすっかり下げてしまい、度の強い黒ぶちメガネをもったりと掛け、おまけにジューシーに肥えていたので、その“冴えなさレベル”たるや、我ながらうんざりするほどで、もちろんカノジョもいなかった(うへえ)。 そんな私が、なぜかヘンな使命感に駆られ、ほてほてと向かったのは東京駅前のY書店。手には一冊の本――タイトルは『ララバイ』。ミステリは好きでとにかく読みまくっていたものの、「作家に会う」という経験はなかったので、それはそれは緊張しながら晩秋の街を歩いて行った。 書店に着くと、すでに長蛇の列ができていた。慌てて最後尾に並んだものの、列を成すのは背広姿のオトナばかりで、坊主頭の陰気な中学生の姿は、完全にその場から浮いていた。だが、「帰ってしまおう」などとは少しも思わなかった。いま思えば、その作家のファンである以上に、ミステリならアンタらにだって負けやしない――そんな“気負い”がどこかにあったのかもしれない。列は、徐々に、徐々に、進んでいく……。 そして私の番になり、人生で初めて「作家」というものを前にした。 その作家は私の姿を見ると、「おっ!」という顔をした。ビジネスマンに混じって、なんでこんな子どもがここにいるんだ?――そんな驚きの顔だった。だが、その作家はすぐに表情を微笑みに変えると、私が差し出した本にペンを走らせ、そして、英語でこう訊いてきた。「キミは“87分署”と“ホープ弁護士”、どっちが好きなんだい?」私は震える声で「は、87分署です……」と、小さく答えた。アタマのなかは真っ白になっていた。ただ、「これまで読んできたあの刑事たちの活躍をこのひとが紡いだんだ」、その想いだけがグルグルと回る。作家はサインした本を閉じて私に返すと、おもむろに手を差し出した。私は条件反射的に、作家の赤みがかった白く大きな手を握った。温かな力強さが伝わってきた。「ありがとう」――最後に作家がかけてくれたその言葉に深く頭を下げ、私は店をあとにした。歩くうちに少しずつ緊張が解け、初めてサインをもらった嬉しさがやっと込み上げてきた。晩秋の空気が、肌に冷たく心地よかった……。 これが“警察小説の巨匠”――エド・マクベイン(1926~2005)との、最初で最後の邂逅だった。(09.1.19) |
第32回 ???(?店) |
| 第29回 近藤(外商部) ここをお読みの方々は何のことかお分かりにならないと思いますが(というのは、ここを皆さんがお読みであるということは、もうその状態は解消されているということですから)、「リレーエッセイというものが「リレー」であるからには、「第28回」の森田さんからバトンを受けた私が「第29回」を書く前に、「第30回」の依田さんのエッセイがUPされ、私の書くべき欄が空欄のままになってしまうというのは、あってはならないことです。 箱根駅伝の繰上げスタートのようなもので、いやそんな立派なものではありませんが、まったく面目ない。これまで襷(たすき)をつないでこられた皆さんには、本当に申しわけありません。はやくこの申しわけない状況を解消すべく、いま懸命にこの文章を書いています。 さて、いきなりでナンですが、人間の運命というのは不思議なものです。 3年前の春に開店した新松戸店でご厄介になるまで、自分が書店員になるとは思ってもいなかった私ですが、思ってもいなかった書店員になるまでの数奇ないきさつは長くなるのでここには書けないものの、当リレーエッセイ第23回登場の武田さんをはじめ多くの方々のご指導宜しきをいただいてどうにかこうにか書店員としてカタチになってきたかなと思っていた2年半後の昨年秋、今度は書店を離れて外商部の仕事をすることになるとはさらにさらに思ってもおらず、同じときわ書房でも店売と外商部では仕事がまったく違い、ここ3ヵ月は仕事を覚えるのに懸命の日々、なにしろ覚えなければならないことが多く、これから外商部は1年間で最も忙しい時期にさしかかり、その日々が訪れるまでにはなんとかひと通りの仕事はできるようにと必死でありまして、そうこうするうちに、当ページを担当している情報システム部からお叱りのお電話が!! 小峰さん、ゴメンなさい、ゴメンなさい。許してください。文脈の乱れからワタクシの心中の乱れをお察しください。 って、結局、原稿が遅くなった言い訳に終始してしまったことを、ここに深くお詫び申し上げます 。(09.1.19) |
第30回 依田(I.Y船橋店) 外商部に移って多忙な日々を送られている近藤さんからバトンを受けましたが、とうとうワタクシの番がまわって来てしまいました(苦笑)。ワタクシの駄文が日本中いや世界中の人々の目に入ってしまうことを考えるとゴハンも喉を通りませんワッハッハ。 ・・・冗談はさておき、今年はいよいよ第2回WBCが開催されますね。星野ジャパンの惨敗もあり、前回とは違って、初代チャンピオンとして臨む今回は最初から注目を集めています。僕も野球は大好きなので、注目せずにはいられません。僕の1番の注目はやはりイチロー様。昨年、弊社の「ときわ書房が選ぶ夏の文庫100冊」において彼のことを綴った『イチロー、聖地へ』という本を紹介させてもらったこともあるように、イチロー様は僕にとって心底カッコイイと思える数少ない日本人の1人なのです。前回は、韓国に2回負けたときに大声で「F○CK!!」と叫んでいたように、かなりアツイ部分をさらけ出していましたが、今回もそのアツさと激しさで他のジャパン戦士を引っ張ってもらいたいものです。そしてイチロー様の活躍に引っ張られた日本が見事連覇を達成し、関連本が発売されてジャンジャン売れてくれたら・・・というアマーい希望を抱きつつ、3月を心待ちにしています。 さて、お次は僕と同年入社の大先輩である宇田川さんにバトンをお渡しします。そのすばらしい文章で、僕の駄文を霞ませて下さいませ。(09.1.17) |
| 第27回 三好(本店) いやはや…まさか半分引退しかかっている私に、お師匠様からお鉢が回ってくるとは思いませんでした。ついふたつ返事で承ってしまいましたが…。かなり体調が悪く、咳が止まらない現状です。真夜中の花見川に出向くのは、健康上の理由から控えさせていただきます。ただ今、多く薬を服用中で、複数の咳止め薬に加えて、吸入ステロイド剤もあり、まさに薬漬けです。気管支が分泌亢進、過敏性亢進となっており、咳を主徴とし喘鳴を伴わない「咳喘息」に陥っております。皆さんは「また、あいつは…」とあきれてしまうでしょうが…本当に具合が悪いのです。とくに咳止め薬の抗コリン作用で、副交感神経が抑制され、口の渇きや消化管の不快感など、副作用ばかりが強く出てしまって、主作用の効果が薄く咳は止まりません。 あ、そういえば、「幸せ」という難しいお題でしたね。ゆうべも咳でつらい思いをしました。もう咳と友達になるしかないなどと、思ったくらいです。うっとうしいこの咳が治まれば、どれだけ幸せでしょう。 ええ、そうですとも、人は失って初めて身近にある幸せに気がつくのです。どこかにあるだろうと、あちらこちらを探し回っても、「青い鳥」は実は身近に居たといった類の寓話が、古今東西にあることから、人は経験的にその真実を知っているのでしょう。我慢して、グッとこらえて、自分の周りの身近な物事に目を向けてみるのが一番の幸せへの近道かもしれません。わかった時にはすでに手遅れで、私の元気はありません…ゴホゴホ。のんびりと休養と栄養を取って、滋養に努めるのが、今、行うべきことです。私もゆっくり休めることを切に願っておりますが…。厳しい現実がそれを許さないのです。皆さんも、きっと同じような境遇だと思います。 ちなみに、「幸」の字をよく見ると、「辛」が見えます。ただ漢字の由来は諸説ありますので、断定は禁物ですが…。どうも私には、「しあわせ」と「つらさ」が、表裏一体のように思えてなりません。 リレーエッセイは、ドキドキの初体験で、その難しさを痛感します。あと、体調不良というハンデもあり、大苦戦しました。脳内物質の分泌が薬剤の影響でアンバランスな感覚もあります。ひらめくこともなし。ろくなネタもなし。バラバラな駄文になってしまいました。まあ、大目に見て下さいませ。 では、長々と書き連ねてしまいましたが、お次は…もうひとりのお師匠様である森田さんへ渡れば、師匠→弟子→師匠という美しい流れになりますので、ご多忙のところ申し訳ございませんが、どうぞよろしくお願いします。(08.11.12) |
第28回 森田(芝山店) ときわ書房に伝わる話を一つ。 その昔、本店が木造2階建てだった頃の話。 時は1980年代。 バブル崩壊前。 昭和の話である。 当時は、今のようにコンビニも多くはなく、本屋といえば他の店に比べお客様が店員に道を聞き易い業種だったようである。新婚夫婦には市役所を聞かれ、子供連れには病院へ続く道を聞かれる。学生に電電公社の方角を聞かれ、ビジネスマンには煙草屋を聞かれた。 中でも特によく聞かれたのは郵便ポストの位置だ。それは今でも店の前にある。 想像だが、たぶん本店にやって来る前にこんなやり取りがあったのだろう。 「この辺で郵便ポストはどこにありますか?」 「ああ、角の本屋さんの近くにありますよ。」 来てみたもののポストは見当たらない。それもそのはずだ。近年でこそ駅前も整備され、市の職員さんらしき方達が放置自転車を撤去してくれてはいるが、そのころの本店の前は違法駐輪だらけだった。郵便ポストは放置自転車の影に隠れてほとんど見えなかった。 そんなある日、レジカウンターのAさんのところに老人が訪れた。 老人 「ポストは何処にありますかね。」 “いつもの質問“である。 Aさん「ああ、店の入り口の前にございます。」 老人 「ありがとう。」 老人は礼を言うと立ち去った。しかし、しばらくすると老人は戻ってきてもう一度尋ねた。 老人 「見当たらないのですがね…。」 Aさん「自転車の陰になっているかも知れませんが絶対ありますから。」 老人は引き下がらない。 老人 「よく探したつもりなんだけどね。」 Aさんは軽くため息をつくとカウンターから出て店頭まで老人を案内しポストを指さした。 Aさん「あそこにございますが…。」 すると、老人は顔をみるみるポストのように赤くしながら大声をあげた。 老人 「ポストって週刊ポストじゃよ。」 お後がよろしいようで…。(08.12.02) |
| 第25回 鈴木(八千代台店) 日野さんのフリだとなんだか私が「わるい人」みたいですけど…。でも確実に「いい人」ではない八千代台店、CD&DVD担当の鈴木です。ところでお題は「幸せ」についてでしたっけ?それとも「良きライヴァル」?「毒舌」?てか日野さんがもたもた走っているから次の走者に繰り上げスタートするよう私から頼んでくれって情報システム部から催促が来たじゃないですか!エッセイを書くことだけでも必死なのに次の人に繰り上げスタートを頼むことになるなんて…。結局「いい人」を選ばざるを得ないじゃないですか!もぉーっ!でも「いい人」はひと通り走っているみたいだし…。無理なお願いにもニコニコ笑って二つ返事で引き受けてくれる「いい人」いないかなぁ~。あ、いた!またもや身近な所に。高橋さん何かお願いしま~す。ってエッセイでも何でもないな、コレ。吉岡さんよりはマシか。(08.10.25) |
第26回 高橋(八千代台店) というわけで鈴木さまからリレーエッセー依頼されたのでございますが、はあ?何それ?って感じ。でも幸せについて書けば良いのでございますねぇ。 幸せも人それぞれ。例えば当店の永守さまは昼食にソフトクリーム食べるのが何よりも幸せ。 「いやん、永守さまあ、それが昼食?」 「だって別腹なの」 「う、意味わかんね」とまあ、このように幸せも人それぞれでございますねぇ。ちなみに、私の幸せは歩くこと。それも真夜中に、とびきり怪しい道を、ひひひひ(笑)、歩くこと。いつも遅番終わった後に八千代台から稲毛まで8キロほど歩くのでございます。あ、でも、普通の道は通りません。だって普通の道は普通の人が歩く場所でございますからねえ。真っ暗闇で木が鬱蒼と茂っていてもの凄~く怪しい道でないとゾクゾクしないのでございますねぇ。妖怪なんか出そうな場所ならキャアもう最高! ほおら、貴方の隣で妖怪が「なんか妖怪?」 で、私は方向音痴なので当然迷いますですねぇ。もの凄~く怪しくてゾンビの古里みたいな場所でよく迷います。キャア!もう病みつきでございますわあ! とくに八千代台から稲毛の途中には花見川があるのでございますねぇ。ふふふふ。真夜中の花見川…草が狂ったように茂りまくり、夏ともなれば…ほおら牛ガエルがぐえええ~ぐえええ~と鳴いて周囲は真っ暗何も見えないのでオススメポイントです。それに畑町に永作町、柏井市民の森、オススメポイントが目白押しでございます。え、行ったことない? じゃあ今すぐ行かなきゃ! ところで…これリレーエッセーなら私の後に書く人は真夜中の花見川から生中継でお送りしてくれるはずでございます。お楽しみに。(08.10.27) |
| 第23回 武田(新松戸店) 恩師のような新松戸店武田です(笑い)。小学校のときはリレーの選手でしたが、教え子からバトンがまわってこようとは、手が震えてバトンを落としそうですよ、堀内さん!! ときわ書房で4半世紀になんなんとする時を過ごす内に、我が家の子供たちも独立しました。 そしてときわでも日野さんに始まり、恵福さん、堀内さん、和田さん、増澤さん、片山さん、太田さん、松田さん、簡野さん、そして、幾つかの店舗を回って一緒に仕事をした教え子のように思える人達が、み~んなペンとはさみを握ってどんどん先を走っています。 WWWであたふたバタバタですが、私も走らないと……(フ~フ~)。 これは私が長くときわに勤務して勝ち得た幸せでしょうか。 難題の解決はできませんが、健康でいられる事・おいしく食事ができる事・仕事ができる事・人と話ができる事・時々飲める事・20歳の頃一緒に仕事をしていた人達と2年に一度会える事・アダルトチームで旅行ができる事・宝くじに当たる事などなど、幸せは身の回りにあるのです。 本を読んでつかむコツより、日常をポジティブに感じる事ができれば簡単です。とは言え私も転機の時の決断は、本好きの友人から借りた一冊の本だった事を思い出しました。 恐るべし本力!! 研修1号の、八千代台店・日野さん、ロッカー的にはどうですか。(08.09.16) |
第24回 日野(八千代台店) ついに四十路の仲間入りを果し、“ロッカー”の面影など微塵も無い八千代台店の日野です。「幸せ」について考える所を述べよというわが恩師からの宿題でしたが、それはずばり仕事上でお互いに切磋琢磨したり刺激を与えあったりできる仲間やライバルがいることでしょう。そこで本店のK君の話をしたいと思う(本人の希望により実名は不可となりました)。 しかしこのK氏、第一印象は最悪だった。今の若い社員たちは信じられないだろうけどホントに感じ悪いヤツだったんだぜ(今でもヤなヤツだけど(笑))。遡ること十数年前、K君はIY船橋店の、私は本店のアルバイトだった。時折IY店にお遣いに行かされお願い事をする度にK君は「またこいつか」と言わんばかりの不遜な態度でお出迎え。そんなヤツに対し「イツカ殺ス」と心に誓い、耐え忍ぶ日々を送ったのも遠い昔。まさかこうしてお互い切磋琢磨しあう仲になるとは当時想像など全くできなかったよ。 ただ正直言うと、仕事において今はK君には大きく水をあけられてしまっている。ライバルというにはおこがましくなってしまったなぁ。昨今の出版・書店業界に対する危機感を人一倍抱き、出版社をも巻き込んで売上を上げる為の努力を惜しまない姿勢とバイタリティには本当に頭が下がる思いだ。「俺だって努力してるよ!」という言葉は彼の前では言いづらい。仕事上の指摘も容赦ないヤツなので言われたこっちはヘコむしムカつきもする。だが言うヤツもきっと辛いのだと思う。だから彼には「ムカつくけど感謝」したいと思う。そして「あの時いろいろ言ってくれてよかった」と心底思いお互い喜びを分かち合えるようになりたいと思うのだ。ウチの若い社員の人たち、そういう関係になれる人が社内にいますか?もしそういう人がいるならば本当に大事にして下さい。←うーんちょっと説教臭いな。こんなのロックじゃねえ!と言いたい所だが。もう歳かな。 というわけでこの流れから行くとリレーのバトンタッチはK君にしたい所だけど・・・断られました。やっぱりムカつく(笑)。仕方が無い。このリレーエッセイもどうも皆「いい人」ばかりなので、どうかこの毒舌モードを引き継いでくれる奴はおらんか。あ、いた。身近な所に。というわけで鈴木、出番だぞ。(08.10.14) |
| 第21回 斎藤(ラパークいわき店) 歳よりは若く見られますが、しっかりR35なので最近体力にめっきり自信の無い、いわき店 斉藤です。ちなみにこの前の健康診断では医者から「肥満ですね」と一言でバッサリ斬られました。話は変わって、普段はマンガしか読まない私ですが、ある時期、精神的に疲れ、その時にふと一冊の本が目に。「3秒でハッピーになる名言セラピー」(ひすいこたろう:著)。「3秒でハッピーになんてなるわけないやん」と思いつつ、ペラペラとめくってみたら・・・アレ?以外に楽だよオイ。てなワケでそんな感じの本をめくってみて・・・ 「そういや、幸せになる為の勉強とか知識とか全く無かったなー」と痛感。それ以来、色々読み漁ってます。錦糸町店の堀内さん、何か幸せになれる独自のコツってありますか?あったら教えて下さい。(08.08.13) |
第22回 堀内(錦糸町テルミナ店) 何て恐ろしいフリを斉藤さんは振ってくるのでしょう。幸せになれるコツなんて私にはありませんが、そうですね音楽部門の私としてはライヴでもまれている時、ヘッドバンキングしている時とでも言っておきましょうか。そしてこの会社に入った時には書店員でコミックヲ担当していた時期があったのですが、その時に出逢ったのが中崎たつやのコミックでした。「身から出た鯖」「男の生活」「問題サラリーMAN」「ひつこいんだから」などなど日常のちょっとした小さな幸せを気づかせてくれる話が沢山載っています(父と娘の会話は笑えます)のでそちらも参考にしてみてください。 私の恩師のような武田さん。この難題を解決していただけないでしょうか?(08.08.30) |
| 第19回 岡根(サティ市川妙典店) なにごとも、油断していると襲いかかってくるもので、まさかリレーエッセイにお声が掛かるとは思ってもいませんでしたが。大川さんCD部門が暇だって、日々感じているんでしょ。。。?! さて、ときわ書房に入社して、6月で10年経ちました。なんでも会社からお祝いに図書カード10万円分いただけるとか。。。 ん?何?専務にジャンケンで勝たなきゃ駄目?いやいやいや。 ん?何?毎月天引きで1000円引かれてたの、気付かなかったのって。イヤイヤイヤ え?何?全国の皆様が読むのだから適当な嘘をつくなって。(そのようなお祝いは存在いたしません。by 総務部) さてさて、大川さんから読書好きみたいに書かれちゃいましたが、最近はあまり読まなくなっちゃいまして。。。文庫買っても途中で飽きちゃったり、、漫画ばっかり読んでたり。。。新刊一冊に1500円とか出せないし。。。 漫画は読みます。「ピアノの森」「BECK」「よつばと」の3強は変らず、「ゴルゴ13」「鬼平犯科帳」も大好き、今Myブームは中古で探してジョージ秋山の「浮浪雲」かな。あとは、貞子ちゃんの「君に届け」とかもOK。「SIDOOH-士道」もおすすめですかね。 まあ、本職がCD部門なもので、一応お薦めのCDも書いておきますが、一押しは、STEVIE HOANGでしょうか。ネクストNe―YOとか言われていますが、こっちのが日本人受けしそうなんですよね。。。是非お聞きくださいな。 さて、お次はCD部門の連中より音楽が詳しい茂原アスモ店の木下さん、何かネタはございませんかねぇ。。(08,07,07) |
第20回 木下(茂原アスモ店) 茂原アスモ店が開店して一年が経ちました。そして同時に私も入社して一年、この一年は今までの長い自分の人生で一番短く感じる一年でした。生活のパターンはそれほど以前とは変わりませんが、年をとったせいか体力の低下を日増しに痛感する毎日です。特に夜の時間帯に弱くなってしまっています。夕食を済ませ風呂上りに本を読もうとするのですが、知らないうちに開いたまま寝てしまっていることがよくあります。20代の独身の頃には夏場は朝4時半に勝浦の海に出て、8時に出勤し一日仕事をして、冬場は20時の閉店後に新潟まで車を走らせ日帰りスキーに直行していました。30代は毎晩のようにナイターテニスに通い、あの頃の体力はどこへ行ってしまったのでしょうか。(笑)これではメタボまっしぐらになってしまいそうで怖いです。やはり自分が一番好きな事は「お天道様の下で元気よく暴れる」事なので、もう一度体力作りに何か始めようかと思う今日この頃です。何が良いか考えているうちに時間ばかりが過ぎるダメ男くんでした。まだまだ若いいわき店の斎藤さんは体力が有り余っていそうですね?(08,07,08) |
| 第17回 笹山(外商部) おそらく、ときわ書房で一番本を読まない従業員^^;笹山です。 職業柄数字は得意分野なのですが、てんで文字を読み書きするのが苦手な私です。 そんな私が唯一学生のころから愛読し、また最近気になっているものは、『花より男子』でしょうか? 2年半前にドラマ化され尚且つ来月6月にはオリジナルで映画化されます。ドラマ放映をきっかけにしばらくの間眠っていた花男魂に火がつき、原作を何度も読み返しました。2人の子供を持つ いいオバチャンが、寝かしつけた後にこっそりコミックをひとり笑いながら読み返しています。 何度読んでも飽きないんだなぁ~。もちろん、ドラマも幾度も見ています。主人と子供はそんな私を あきれて見ていますが・・・。映画の前売りも入手済み。久々に楽しめそうです。育児と仕事の合間の有意義な私時間・・・かな。 芝山店の大川さん、自分の時間はどうやって過ごしていますか?(08,05,29) |
第18回 大川(芝山店) 自分の時間は主に読書と愛猫と遊んで過ごしている芝山店大川です。 時間があれば雑誌・コミック・新聞となにかしら活字を読んでいますかね、1冊でも多くの本を読みたいと思っていてほとんど活字中毒でしょうか。しかしここ数年は仕事も忙しく年々読書量が減っているのが現実、年に何冊読んでいるか数えているのですがときわ書房に入社した10年前は50冊以上読んでいたのに昨年は40冊も読めていなかった、これではいかんと思い今年は月4冊は読もうと目標にしたが約半年経ってまだ20冊しか読んでません。長編が好きで「グインサーガ」はそれこそ高校生の頃から読んでいます、現在は北方謙三「水滸伝」全19巻を今年中に読みたいと頑張ってます。 自分ではけっこうな読書家だと思っていますが、ときわ書房の従業員皆様の中にはもっともっと読んでいる方もいるのでしょうね、市川妙典店の岡根さんもCD担当ながら本お好きですよね?(08,06,16) |
| 第15回 平出(本八幡店) はい、本八幡店 平出です。 気持ちの良い季節ですね。晴れた日は出掛けたくなります。公園やカフェでゆっくり読書。うーん、幸せです。 そこで、私のおすすめの本は「こころの処方箋」 河合隼雄著 新潮文庫 です。 進学や就職で環境が変わり、ちょっぴり疲れている方も多いのでは。そんな時にぴったりの本。ほっとできるし、元気になれます。 一章一章が短くて無理せず読めるところが、外で読むにも疲れている時にも最適。 次は、千城台店 片山さん。おすすめの本、教えて下さい。(08,04,26) |
第16回 片山(千城台店) はい、千城台店、片山です。 「おすすめする」ことの難しさを日々感じ、今年から読書日記を付け始めました。 いま、映画「カスピアン王子のつのぶえ」公開で、「ナルニア国ものがたり」が店頭を彩っていますが、わたしのおすすめは、ずばりこの「ナルニア国ものがたり」(岩波書店刊)です。 私を本に関する仕事へ導くきっかけになった、まことに愛情深い作品であります。 この物語との出会いは、約四半世紀前(!)、私が小学3年生だった頃、学校の図書室でした。 1昨年の「ライオンと魔女」公開を機に、一揃い大人買いして再読しました。 児童文学だからと手を伸ばさないのはもったいない、すべての人におすすめできる作品です。 正義と悪、憎しみや怒り、困難にたちむかう勇気、愛情と思いやりなど、平易な文章でありながら、あらゆる感情が揺さぶられ、子供のころに読むと、きっとこの作品は宝物になります。 大人になって読むと、眠っていた何かが目を覚ます、そんな素敵な変化をもたらしてくれます。 できればケース付のほうで読んで欲しいですね。味わいのある挿絵も、想像力をかきたててくれます。 また、ずっと前にイギリスBBC放送で製作されたテレビドラマも秀逸でした。日本ではNHKが一度放映したことがあります。いまもう一度観ることができればいいな、と思います。 作者のC・S・ルイスについては、同じ岩波書店から評伝が出ており、またアンソニー・ホプキンスとデブラ・ウィンガー主演の「永遠(とわ)の愛に生きて」という、人物像を描いた映画作品もあります。興味のあるかたはぜひ。 最後にコミック担当として、最近読んだ中で続きが気になるものは、「宇宙兄弟」(モーニング)です。 お次は、われらがまりちゃん、経理の笹山麻利子さんにバトンタッチです。 仕事に育児に大忙しの笹山さん、近頃気になることは何ですか?(08,05,16) |
| 第13回 鈴木(千城台店) 千城台店の鈴木です。客注に関しては、注文したすべての本の店着日がわかるようになると良いな、と思います。 さて!だんだんと暖かく感じる日が増えて来ましたが、ときわ書房の春と言えば「学習参考書祭り」です。 今年もまた3月10日から4月30日まで行い、恒例のあめつかみ大会も実施致します。 このあめつかみが実は好評です。毎年、最高記録は15個前後ですが、もっと掴める!というお客様、ご来店をお待ちしております。 そして春といえばもう一つ、進級進学のお祝いに児童書もにぎやかになる季節です。私のこの時期のおすすめは「校庭のざっ草」(福音館書店)ですが、子供さんの多い瑞江店の太田さんのお薦めはなんですか? |
第14回 太田(瑞江店) 私のお勧めは、「オオカミとキャベツ畑」(教育画劇)です。 春の絵本は、色彩も優しいものが多く、和むものが多いですが、これも春の夜の情景が見事に表現されています。 絵も中々味があるのですが、ちょっと面白い作りの絵本なので、是非手にとって見てみて下さい。 それにしても、もうすっかり春です。お店には春の絵本が並び、春の演出を心がけてはいますが、裏ではもう夏のフェア用の注文を次から次へとこなしています。 お店に来て頂いている出版社の営業さんとも、「もう夏ですか!」「もう夏ですよ!」の会話を繰り返し、課題図書のリストを見て、今年は何が売れるのかと頭を悩ませています。 実際の話、裏では季節感も何もあったものではないです。夏の商品が到着し始めたと思ったら、もう秋のフェア注文を終らせ、あっという間にクリスマス・・・。 こんな毎日ではありますが、実際の季節を忘れないようにしたいと思います。 最近は少し天気の悪い日が続きますが、それでもお天気の良い日は外で読書でも・・・という気にさせられます。 この気持ちの良い季節、外で読むのに良い本はありますか?平出さん。(08.04.17) |
| 第11回 池田(志津ステーションビル店) 早いもので、志津店のオープンから1ヶ月が過ぎた。「本屋さんができて本当に良かった」というお客様の声を聞かない日はないほどで、たいへん嬉しいかぎり。2年前まで同じビル内にしづマインのテナントとして出店していたが、東武の撤退とともに閉店を余儀なくされたという経緯があり、当時それと前後して近隣の書店も次々に閉店したため、その間、京成志津駅周辺に書店がほとんどないという状況であった。 子どもの頃、自転車での行動範囲(家の周囲1.5kmくらい)に、思い出せる限りでもざっと10軒は本屋があったと思う。そのほとんどが個人経営か、地元のチェーン店。なかでも高校時代によく通ったお店は人の良さそうな夫婦がやっているお店で、朝6時には店を開けていた。朝一番、学校へ行く途中に立ち寄って、新発売のコミックを買っていったものだった。そのお店も10年ほど前に店仕舞いし、今、10軒のうちで残っているのは某鉄道会社が親会社のチェーン店1軒だけ。寂しいなあ、と思う。 志津にお住まいの皆様にはもうそんな寂しい思いはさせません! 八千代台店の永守さんには、本屋さんの思い出、ありますか? |
第12回 永守(八千代台店) まだ書店の仕組みをまったく知らなかった頃、本屋の商品は書店員さんが頼むと満数入って、しかも注文すれば2~3日くらいで着くものだと思っていた。だから発売数日後に目当ての新刊が切れていると「もっと頼んでおけばいいのに」とがっかりし、注文した商品がなかなか入荷しないと「遅いなぁ」と憤慨していた。当時利用していた書店の方々に今更ながら深く深くお詫びしたい。そんなに簡単に商品が入ったらどんなにか幸せだろう。 特にお客様からご注文いただいた本はなるべく早くお手元に届けたいものである。だがときどき、店につく前に事故で商品が行方不明になってしまったり、届いたと思ったら表紙が汚れていたり、さらには届いた商品が頼んだものと違っていたりするのだ。そのたびに書店は大慌てで出版社に確認、再注文、そしてお客様へお詫びの電話をするわけで…。 千城台店で客注担当をしている鈴木さんもそんな苦労ありますか? |
第9回 吉岡(本店) ![]() |
第10回 三浦(本店) はい、レンタルにいるものです。 入った当初はまったく映画なんて興味はなかったのですが、これまた以外!映画に行くことが楽しくなってきました。慣れ(?)ってすごいですね・・。お気に入りの女優さんは、サンドラ・ブロック!しかし、皆さんのこのことを言うと「凄いとこ狙うね」って言われます。あれ?私、間違ってますか? それはさておき、映画の中でもジャンルがありまして、私が好きなジャンルは、邦画とアニメ!私、オタクです!つい最近では、〔劇場版 ヱヴァンゲリン 序〕を観にいきました。あー、中学生のころが懐かしい・・・・。アニメに続いて、コミックも好きです。やはり、原作とアニメーションとではちょっと、いや、かなり印象が違います。 しかし、本店の品揃えはかなりいい!と私は思っています。担当者がすごいからですかね?コミックと言えば、夏の本の祭典!そう!コミケですよ!小学生の頃から、アニメ、コミックは好きだったのに、コミケに行ったのは去年が始めて・・・。早く、行っておけばよかったと後悔しました。 しかし、まだまだ、これから!私のアニメとコミックの情熱は死ぬまで絶えません!ね?池田さん?? |
| 第7回 小林(本店) 読んでしまいました「シャトゥーン羆の森」、まさに読んでしまいましたの表現通り読後感最悪なこの一冊、「テディベア」だの「くまのプーさん」だののカワイイイメージは雲散霧消、残虐、冷酷、貪欲のマイナスイメージのオンパレード、その上ヘタなスプラッタムービーなんか裸足で逃げ出す残酷描写の雨アラレ!なのにページをめくる指が止まりません、結局朝まで掛かって読み終わり、さあ寝ようと思ってもゼンッゼン寝られません!まぶたを閉じれば浮かんでくるのは岸壁に立つオッカサンならぬ狂悪羆の立ち姿!羆コエー超コエーと布団の中でビビリまくりでした ちなみに私バイク好きで、いつか北海道をツーリングしたいって夢があったんですがもう無理、絶対無理!羆がいる北海道を、それもバイクでなんか走れません。 |
第8回 戸津(本店) ときわ書房で働き始めて、まだ2ヶ月ほどの新人です。自分はバイクには乗りません。というか、乗れません、免許的には原付しか。でもクルマは持ってます。10年ほど前に買った中古車ですが、その車が今では、えらいことになっています。最初は赤い色だったはずが、青空駐車の日々で所々白くなったりして、かなりやられてます。車屋には塗り直さなければダメだと言われました。運転しているときは自分から見えないからいいや、と現実逃避しています。他人の目を避けつつ、更に追い討ちは樹種席の窓が半分ほどしか開かなくなったり、後ろの窓の熱線がいかれ曇り放題です。でも走ることに関しては問題ないからと、更なる現実逃避の日々が続いています。後はトドメを刺されないことを願うだけです。 そういえば最近バイクだけでなく自転車にも隙間から抜かれたりして、ちょっと悲しいです。自転車のスピードって最近速くなっているような気がするのは自分だけでしょうか、吉岡さん? |
| 第5回 宮川(芝山店) 「コミック担当者の秘めたるモチベーション」 大体この歳になってコミック担当なんてなぁ。リアルタイムでコミックに接していたのはひと昔以上前だしなぁ。ジャンプコミックの売上が良いのはわかるが、読まんしなぁ。感情移入も出来んし。ボーイズラブは売上的にはおもしろいジャンルだとは思うが、わからんしなぁ。生理的にもダメだし。 本来担当者としては、半歩先の感性を持っているといいのだが。うーん、どうしよう。 やっぱりここは成年コミックしかないかなぁ。このジャンルなら、俺の感性、老いたとは言え本流のはずである。王道のはずである。この俺の厳選に厳選を重ねた、選りすぐりの成年コミック。担当者としてのささやかな喜びをここに見いだすしかないか。 そして三ヶ月。 パートのおねえさん達から白い眼で見られては、「バカモノ、お客様にお出しするものに、万いちのことがあったらどうする。」と叱りとばしながら、こそこそと吟味し、選りすぐりの成年コミックを追求したのだが。どーも俺の感性はズレている気がする。少なくとも、俺の感性はここの売り場では本流ではないようだ。やはり、古いのか?ジャンルは細分化したとは言え、主流じゃないと・・・ しかーし、何が主流かわからん。 |
第6回 宇都宮(外商部) 今年の冬は雪が降らずに終わってしまいそうだが、やはり寒い。そんな時、ふと恋しくなる時間・空間がある。 休日の昼下がり、海岸沿いの県道、磯交じりの浜が見える路肩の空地に車を寄せる。エンジンを切ると、穏やかな波の音がかすかに聞こえる。しばし海を見つめるが、冬の日差しがガラス一枚隔てた向こう側とは無縁の世界を作り出す。 暑い...!! ほんの少し窓を開ける。その瞬間、冬に似つかぬさわやかな風邪が、磯の香りとともに車内へ流れ込む。快適な空間だ。シートを倒し風を感じながら、ウトウトとまどろみ贅沢に時を過ごす。 ふと気づけば、あたりはすでに薄暗く、先程まで穏やかだったはずの海が、季節風とともにしぶきを運んでくる。 あの快適空間は夢か現か。急に現実世界に連れ戻されてしまったかのようだ。 現実に戻れば、そんな時間・空間は夢のまた夢。しかし、普段外回りの私は、まだ恵まれているのかもしれない。春の砂嵐から始まり、夏の灼熱の車内、秋だけ快適、冬の冷凍庫のような朝の車内まで身をもって感じることが出来る。誰よりも早く季節の変化を感じ取り、感性を磨けるではないか。 常にポジティブシンキングが私のモットー。週末の昼下がりは家の駐車場で、少し窓を開けた車の中で本でも読もうかな... |
| 第3回 青木玲子(聖蹟桜ヶ丘店) 本というのは気がつくと増えているものです。整理しても整理しても棚やクローゼットから溢れ、部屋のあちこちに本の山が築かれていく様は、「増殖」という言葉がぴたりと当てはまります。当然のことながら寝返りを打てば枕元の本が雪崩をおこし、出勤前には床に積んだ本を蹴飛ばして、足の小指を抱えたままうずくまり、自己嫌悪に陥ることにもなります。そんな状況から脱却し、約20㎡のスペースで快適に暮らすために、私は本を実家に送ったり、友人知人に貸し出したりと、ごく一般的な方法で嵩を減らしています。しかし、同僚のなかには本を収納するために下駄箱を利用する人や、倉庫を建ててしまう人までいて、業の深さを感じずにはいられません。 さて、積み上げた本の中で生活をしている場合、最も恐ろしいのが地震です。日本で暮らしている人はみな、多かれ少なかれ、震災に備えているのではないかと思われますが、私の周りの本好きに限って言うならば、何の対策もせずに、ただ上へ上へと蔵書を積み上げている人が殆どです。地震が起きるとみな一様に家にある本の心配をします。平時から床が抜けるのではないかと怯えている人も多いくらいですから、集合住宅の、しかも最上階以外に住む場合は上の階に本好きが住んでいないかどうか、チェックすることをオススメします。 話は変わりますが、仕事をするようになってからベッドや浴槽の中で本を読んでいて、そのまま眠りに落ちてしまうことが多くなりました。大抵は意識を失う前に本を避難させるので無事なのですが、たまに、目覚めると書籍の端が折れていたり、中に挟まっていた広告が浴槽に浮かんでいたりして驚くこともあります。快適な読書といえるのかどうか、甚だ疑問ではありますが、もう習慣になってしまっているので、どうしてもベッドやお風呂で本を読むのをやめられません。新入社員の岸さんがよく本を読むのはどんな場所ですか。 |
第4回 岸(いわき店) いわきに来てはや半年、おかげ様で風邪ひとつひかず、体重も変わらない平穏な毎日を送っている。ひとつ致命的なのは車を運転できないために活動が限られていることだが、その限りなく狭い範囲内ではいわきライフを満喫していると言えるだろう。 しかし、落ち着いて考えてみると私の生活は激変した。毎日乗るのが当然だった電車やバスも、1か月に1、2度千葉に帰る時しか使わない。思う存分長風呂をするつもりが、何となく排水が悪いのが気になって湯船につかるのを止めてしまった。ベッドでごろごろすることもなくなった。普段は布団に入って気付くと朝。休みの日は布団を干すので横になれないからだ。 その結果、私が読書をする場所はことごとく失われたということになる。道理でこの1年の間に買ってしまった本や雑誌もダンボール箱に詰めたまま、つい最近買ったものすら中途半端にしか目を通さないままになってしまっているわけだ。夏の間はいわき公園の木陰で文庫本片手に昼食をとったりしていたけれど、これからの季節はさすがに厳しい。例外は眺めて読んで作って楽しいレシピ本で、この調子で揃えていったら、料理がよっぽど上手いか下手かのどちらかだと思われるに違いない。 こんな暮らしをしていてはとても書店員はつとまらない。一番良い方法は部屋で落ち着いて本を読むことなのはわかっているが、最後に本音を漏らせば、せめて図書館に通えたら! と思う。図書館通いのない生活なんて、初めてのことである。なぜか図書館の机でなら肩や腰の痛みも空腹も我慢していつまでもねばれるのだ。来年秋にはいわき駅前に最新鋭の図書館が完成予定というから、ついつい期待がふくらんでしまう。 さて、こんな迷える新人から大先輩の宮川さんへと、恐る恐るバトンを渡します。 |
| 第1回 茶木則雄(本店・聖蹟桜ヶ丘店・いわき店兼任店長 いわき店の改装が決まり、単身赴任中のアパートを決めるため、現地の不動産屋を訪れたのは、浜通りの桜がほころびはじめた4月中旬だった。満開の桜に迎えられ、これまた単身赴任中の聖蹟桜ヶ丘から移り住んだのはその月の下旬である。現地での社員採用面接、アルバイト面接、改装のための一時閉店、商品搬出、棚移動、全面改装、商品の搬入および陳列と、リニューアル・オープン日の5月17日までは疾風怒濤の日々、新松戸店を立ち上げたとき以上のあわただしさだった。 新規店同様の決意とスタンスで望んだそのいわき店も、リニューアル・オープンから3ヶ月経ち、決算前の棚卸も終わって、やっと落ち着きを取り戻してきた。 それにつれ私自身、いわきでのアパート生活にも慣れてきた。近くに食べ物屋がないので自炊の腕前も、必然的に上がってきた。もともと大した料理はしてこなかったから自慢できるほどのものではないけど、いつでもお婿にいけるぐらには、われながら上達したと思っている。魚も捌けるようになったし(自慢)、後片付けもちゃんとやるしね(大自慢)。 郷ヶ丘のアパートからいわきニュータウンを突っ切って中央台のラパーク長崎屋までは、自転車で十数分の距離だ。雨の日はつらいけど晴れた日には、ちょっとしたサイクリング気分である。何しろ周りは環境抜群の住宅街。小鳥の囀りが聴こえてくるほど、豊かな自然の緑に囲まれているのだ。マイナスイオンいっぱいのすがすがしい空気を吸い込みながら、ペダルを漕いでいるとき、いわきに来てつくづく良かったと思う。 いまの最大の愉しみは、休みの日の晩飯のメニューである。仕事があるときは大したものは作れないけど、休みのときは、酒の肴からメイン・ディッシュまで、半日がかりで仕込みをやるくらいだ。 というわけで、好きな焼酎ロックに合う美味い肴メニューを、何か知らないかな、酒豪の小峰さん? (次回はヨーカドー店小峰) |
第2回 小峰麻衣子(IY船橋店) ただ単に本が好きというだけの理由で本屋になって今年で4年目。相変わらず朝起きて本を読み、仕事へ行き、帰ってからアルコール片手に読書という学生時代から変わらぬ生活を送っている今日この頃です。お風呂でも本を読むので、途中でやめられないほど面白い本に当たってしまった時は大変です。いい加減のぼせてしまいます。飲みながら読んでいるときはもっと大変です。夢中になるとテンションがあがってくるので、気が付くとワインが一本空いていることもあります。電車に乗って出かけるときには、文庫本なら最低二冊はないと時間が保ちません。こんなことを書くと本ばかり読んでいる変人のようですが、そんなことはありません。 そんな書店員生活ですが(?)、好きな作家さんの本が思うように売り伸ばせなかったり、売れ筋の本がなかなか入荷してこなかったりと落ち込むことも度度。しかし、新刊を箱から出す瞬間、何ものにも変えがたい幸せを感じるのです。私の地元は田んぼと畑と富士山しかない田舎です。街には小さな本屋が一軒しかなく、したがって入荷数もスズメの涙。新刊をゲットするために学校から走って帰っていたつらい小学生時代を思いだすと、今の環境がいかに恵まれているかを実感します。 唐突ですが、先日実家の母から大量の本を何とかしろというお達しがきました。私の部屋は二階なので、底が抜けたらどうするんだ、という心配かららしいです。確かに、コレクター気質の私が宅急便で送った「手放したくない本」が相当量在庫しているのも事実。しかし、船橋のわが家も三歩歩けば本の山につまずく状態。大量の本の置き場、どうしてる?同期の青木ちゃん?(第三回へ続く) |